こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。

その中で一番すぐれているのは愛です。(新約聖書コリント人への手紙Ⅰ.13章13節)

 

この希望は失望に終わることがありません。

なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、

神の愛が私たちの心に注がれているからです。(新約聖書ローマ人への手紙5章5節)

 

 

「人間は愛を食べ、希望を食べて生きる存在だ。」と言われます。
明日への希望が無ければ、人間は生きることが出来ません。しかし、今日、どんなに辛くても「明日への希望」があるならば、人間は耐え忍んで生きることが出来ます。

 

2010年8月5日、南米チリのコピアコ鉱山で大きな落盤事故が発生しました。
その事故で地下700mの深さの所に、33人の鉱夫達が閉じ込められてしまいました。若干のスペースはあるものの、食料や水はわずかしかなく、又、地上に居る人々には、閉じ込められている人々の情報は一切無く、完全に絶望視されていました。

しかし、落盤から18日後、700m迄堀り進められていたドリルの先端に、地下で閉じ込められていた33人の安否を記した手紙が結び付けられていました。
地上では大騒ぎ(大喜び)になり、懸命の救出作業が進められて行きました。

しかし、地下の中に閉じ込められていた人達は、大変な中で生きていました。(2日に1度)の食べ物は小さじ2杯の缶詰のマグロ・牛乳が1口分、ビスケット1枚だけでした。(しかも彼らの生存が発見された時、食べ物は残り2日分しかありませんでした。)小さなドリル穴を通して、水が送られ、食べ物が送られ、薬や着替えや石けん、などが送られました。
しかし、彼らが救出されるのには、まだ2ヶ月近くもかかったのです。

真っ暗で高温多湿の地下でよく頑張ったと思います。約70日の日を経て、地上に全員無事に帰還しました。
後に、助かった幾つかの要因、が挙げられました。

1)33人が生活できる、場所(スペース)があったこと。

2)坑道内のトラックのバッテリーからヘッドライトの充電が出来、(光源)が常にあったこと。

3)ドリルで掘られた穴を通じ、外部、との情報接触があったこと。

4)そしてこの事が救出の最大の要因であったと言われます。

それは、この33人の中に、採掘に携わっていた牧師がいたこと、又、その他、数人の宗教的なリーダーがいたことでした。彼らが、聖書の言葉を語ってメッセージをし、人々を励まし、祈りを導いたことでした。
ドリルの穴を通して送り込まれた、(つなぎの服)は緑色でした。(チリでは緑色は「希望」を表わす色)
又、その上に着るシャツの左腕には「JESUS」正面には「主よ。感謝します」、背中には「深い地の底も神の御手の内にあり、山々の頂きも主のもの」という有名な聖書の御言が記されていました。
又、彼らには、聖書と共に「イエス・キリストは墓のような洞穴の奥から、岩を動かして復活する」という、聖書の記事を土台として作られた映画も、地下に提供されました。

彼らに最後の最後迄、「希望」を与え続けたもの、それは、死から復活されたキリストが、彼らと共に居られること、そして、彼らのすべての状況を知っていて下さること、一人一人の作業員を生ける愛をもって愛していて下さること、全能なる神は決して彼らを見捨てることなく、必ず救い出して下さる――聖書を通して与えられる「神にある信仰と希望」が彼らを支え、遂に33人全員揃って、地上に奇跡の帰還を遂げたのでした。