さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。
すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。
御使いは彼らに言った。

「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。
あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」

御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。
「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」

羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
(ルカによる福音書2章)

 

 

人類の救い主イエス・キリストが、イスラエルのベツレヘムの馬小屋の中でお生まれになった時、その近くの野原で羊飼い達が野宿をしながら羊を見守っていた、と聖書は記しています。

夜空には沢山の星が、瞬いていましたが、彼らの居る所は真っ暗な闇がおおっていました。

昼間かき集めた木の枝を燃やしながら、彼らは灯りをとり暖をとっていたのです。

この羊飼い達の姿は、多くの人生を象徴するものです。

人は、多くの夢を持ちますが、それは、あの空の星のように遠く離れており、なかなか現実のものとして捕えることは出来ません。

又、人は孤独の闇を抱えていますが、その冷えた心を温めてくれるものはありません。

現実には過去の失敗や挫折から来る闇、将来どうやって生きて行けば良いのかわからない、不安だ、という心の闇を抱えています。

それでも生きていかなければならないので、本だとか、音楽とか、スマホとか、色々な木の枝を集めてきては、束の間の暖をとり、灯りをとろうとするわけです。実は現代に生きる私達も又、この羊飼い達と同様なのです。

でも、突然、彼の闇が取り除かれました。

多くの天使たちと共に、眩いばかりの神の栄光の輝きが彼らをおおったのです。御使いは語りました。

「恐れることはありません。」

 

そして、或る時、私は神様の前に、人知れず心の中に抱えていた罪を一つずつ告白していきました。

神様が人に現われて下さる時、人は、持っているすべての恐れから解放されて行きます。

御使いは続けて語りました。

「この民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来ました。」

この民全体です。良い人も悪い人も、人から嫌われている人も、「自分はダメだ」と思っている人も、全部の人が手にすることの出来る喜びです。

その素晴らしい救いをもたらすために、生まれて来て下さったのが、イエス・キリスト――私達をすべての恐れ、闇から救うために来られた救い主です。

私は青春時代を多くの闇の中で過ごしました。

その闇の中で、「何とか灯りを、何とか暖を」と本やレコードと言った沢山の(木の枝)を集めましたが、私を闇から解き放ってくれるものは何一つありませんでした。

しかし、ある時、同じ会社に勤めていた先輩に誘われて教会に行きました。

今迄の世界とは違う(灯り)があることに気付きました。

そして、そのことをして行く時に、不思議なことに、私の心を占めていた暗闇が、恐れが、後悔、が消えて行き、平安と喜びが波のように心を浸していくようになったのです。

クリスマス、それはあなたの心の暗闇が、キリストによって取り除かれ、キリストにある新しい「光の人生」が始まって行く時であるのです。