彼は次のように言った。
「主はこう仰せられる。『この谷にみぞを掘れ。みぞを掘れ。』
主がこう仰せられるからだ。
『風も見ず、大雨も見ないのに、この谷には水があふれる。あなたがたも、あなたがたの家畜も、獣もこれを飲む。』
これは主の目には小さなことだ。
主はモアブをあなたがたの手に渡される。
(旧約聖書Ⅱ列王記3章16〜18節)

新年明けましておめでとうございます。
昨年は(新型コロナウィルス)の出現により、多くの人々が生活に不便を覚え、暗さを感じる一年でした。年末から第3波の訪れによって感染者が急増し、又、新しい変異種も発見されて、人々の生活に更に暗さと重さがのしかかって来ていることを覚えます。

しかし、聖書を「生ける神のことば」として信じられる人は幸いです。
人生に於いて、試練は必ず大きな祝福へと変えられことを聖書は約束しているからです。
そして、困難を覚える時代にこそ、神様は人の思いを超えたことをなされるからです。

アメリカの南北戦争――黒人の奴隷を解放するために人々が立ち上がった戦争です。
「人々を解放するために、正義のために――」と北軍の兵士達は立ち上がりましたが、最初の頃、北軍は連戦連敗の状況で兵隊の数も兵糧も大きく不足していました。
初めは大義のため、理念のために立ち上がった彼らでしたが、次々と負けが込んで来ると、不安が人々の心を支配するようになりました。

そうした中、或る作戦会議が開かれました。

その時、北軍の一人の将軍が、北軍の指揮者であるリンカーンに恐る恐る尋ねました。
「リンカーン様、皆一生懸命、力を尽くしていますが、一向に戦局は変化しません。本当に神様は私達の味方をして下さっているんでしょうか?」

きっと、その場に連なっている人々の多くが同じような気持であったことでしょう。

しかし,リーダーであったリンカーンは静かに、そして凜とした態度で答えました。
「神が私達の味方であるかどうかは、問題ではありません。大切なことは私達が神様の味方になっているかどうかです!」
それを聞いた時、その場にいた人々は、皆、悔い改めました。

「神様許して下さい。私達は目の前の状況に心を奪われ、あなたのみこころに立つことを忘れていました。私達はもう一度、あなたの前に心を新たにし、あなたを信頼して進んで行きます。」
彼らが、神様の側に立つ、と決断した時から戦況に変化が訪れ、北軍が次々と勝利を収めるようになり、遂には北軍の大勝利となって「奴隷解放」のわざが成し遂げられて行ったのです。

この新しい一年、私達はどのような中を通って行くのかわかりませんが、いつも神様の側に立って神様の不思議な御手のわざを見て行く一年でありたいと願います。

この新しい年、皆様の上に豊かな神様の守りと祝福がありますようにとお祈り致します。

シャローム(神の平安がありますように)

2021年 新春