作詞 茶木 滋
作曲 中田喜直

1.
めだかの学校は
川のなか
そっとのぞいてみてごらん
そっとのぞいてみてごらん
みんなで おゆうぎ
しているよ

2.
めだかの学校の
めだかたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに
あそんでる

3.
めだかの学校は
うれしそう
水にながれて つーいつい
水にながれて つーいつい
みんなが そろって
つーいつい

幼い頃誰もが口ずさんだことのある「めだかの学校」。ユニークな楽しい歌です。この歌は、作詞家茶木滋氏と6才の息子さんのエピソードから生まれました。戦後、疎開先の箱根で、食料を求めて荻窪用水にさしかかった時のこと、「お父さん、めだかがいるよ!」茶木氏が覗いてもめだかの姿は見えない。「大声を出したから、逃げてしまったんだよ。」「大丈夫だよ、又来るよ。だってここはめだかの学校だもん。」

 

NHKから子供向け歌謡番組の作詞依頼を受けた茶木氏は息子のこの言葉を思い出したそうです。詩は、作曲家の中田喜直氏に届けられました。中田氏も大のめだか好きで、幼い頃兄弟でめだか取りをして遊んでいたとのこと。詞を見てぱっと曲を作られたようです。NHKラジオの「幼児の時間―歌のおけいこ」で発表され、その後多くの人に愛されるようになりました。

 

昔はたんぼの中を流れる小川にどこにでも見られためだかですが、最近は貴重なものになりました。近所の川を見ても姿は見られません。それもそのはず、めだかは今や絶滅危惧種だそうです。川にめだかがいるのは当然と思っていました。自然が乱開発によって破壊され、めだかがいた小川の水は汚染されました。素掘りの土手はコンクリートで固められました。一見整ってきれいに見えますが、命が失われてしまいました。人間の欲望のままに、開発開発と全てを切り崩してしまった…。私たちはいつの間にか、そのことにさえ気づかないでいるのです。便利さや合理性だけで物事が流れていく時代。より早く、より巧く…。茶木氏の息子さんが、川のめだか達を見て、「めだかの学校!」と言ったその感覚、幼心を、いつまでも失いたくないと感じています。