「破局的崩壊」の時代を乗り越える

 2011年3月11日、東日本を襲った大地震、津波に対して「想定外」という言葉が使われました。今迄、想定していた数字とは、全く違うレベルの災害が臨んできたのです。

 今日、私たちを取り巻く自然界は様々な形の崩壊が進んでいます。雨量・洪水も年々、記録は破られ、どんどんエスカレートしています。まさに「破壊的崩壊」の時代と言っても過言ではありません。又、「東日本大震災」以降、「千年に一度の大震災」という言葉を聞きます。それは「千年に一回、起こるか起こらないかの大地震」という意味ではなく、1100年ぶりに訪れて来た「地殻の大変動期」という意味を持っています。

 今から1100年前の平安時代、この日本は、〈三陸沖〉〈関東直下〉〈南海トラフ〉の大地震、また、富士山などの大噴火と、今日、予想されている地域の大地震と噴火が立て続けに起こり、日本の国は大混乱に陥ったことが歴史文書の中に残されています。同じことが今日の時代に、再現されて来ることでしょう。

 また、気象学者たちは「地球温暖化により様々なバランスが崩れて、今後、大雨や洪水といったものが、ますます増えて来る、そして以前のような穏やかな状態にはもう戻らない。」と語っています。

 今日は「破壊的崩壊」から「破局的崩壊」に移りつつある時代、と言えるでしょう。では、こうした時代の中で、どうすれば私たちは様々な困難や問題を乗り越えて生きることが出来るのでしょうか。その鍵は「聖書」の中にあります。「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人が衰えても、内なる人は日々新たにされています。今の時の軽い艱難は、私たちの内に働いて、測り知れない重い永遠の栄光をもたらすからです。」(聖書)

  神様の言葉「聖書」は、私達人間には二つの種類の命があることを教えています。一つは肉体的な命です。それは「外なる人」と呼ばれ、肉体の死と共に儚く消えてしまう(命)です。しかし、人間にはもう一つの種類の(命)があります。それは、「内なる人」と呼ばれ、神の子キリストを通して与えられる「永遠の命」です。それは、この天地万物を創り、治めておられる〈創造主なる神様〉から与えられる命であり、肉体の生死に制限されることのない、人の本質である魂(自己)を永遠に生かし続けることができる命なのです。神の子キリストは、人類の全ての罪を背負って十字架にかかり、すべての人の罪を赦して下さったばかりでなく、永遠の実在者である〈創造主なる神様〉との「永遠の命の交わり、その回復の道」を開いて下さったのです。

 人が災害を恐れるのは何故でしょうか。それは、「災害」が私達の肉体と生活を破壊し、死をもたらすものであることを知っているからです。

 しかし、このキリストから来る「永遠の命」を内側に持つ時、人は死を恐れることなく永遠の希望と喜びに溢れて、大胆に自らの人生を切り開いていくようになるのです。
「私たちは私たちを愛して下さった方(イエス・キリスト)によって、これらすべての事(困難、艱難)の中にあっても、圧倒的な勝利者となる」と聖書は語っています。

 「危機・クライシス」という言葉は二つの言葉から成り立っています。一つは「危険」です。確かに、これからの時代は多くの危険に遭遇する時代となるでしょう。しかし、「危機」には、もうひとつの意味があります。それは「機会・チャンス」です。大きな危険に出会う時代││しかし、それは、創造主であり永遠の命の供給者である神様との素晴らしい出会いの時(機会)なのです。

 救い主、イエス・キリストを通して注がれる「永遠の命」は「生きた力」です。その命はあなたの内側にある恐れを消し去り、永遠の希望と勇気で溢れさせ、あなたの人生を圧倒的な勝利者・覇者として導いて行くのです。「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたと共にいる。」(イエス・キリスト)