ほ ほ ほたるこい

あっちの水は 苦いぞ

こっちの水は 甘いぞ

 

ほ ほ ほたるこい

山道こい

行燈(あんど)の光を

ちょぃと見てこい

「ほたるこい」の歌を聞くと、父の里に遊びに行った時の事を思い出します。
山奥の田んぼが広がる道の際に、小さな水路がありました。
おじや従妹たちと一緒に、夜うちわを持って、よくほたるを見に行ったものです。
子ども心に、「うちわを振り回したら捕まえられるかな。」と思い、あちこち走りまわっていました。あっちにふわーっ、こっちにふわーっ、と光に向かって突進していました。でも、捕まえられるわけはありません。おじが虫かごに、草ごと何匹か入れてくれました。そのかごを家に大事に持ち帰りました。そーっと近寄ってみると、なんともいえない独特な臭いがしたのを、今でも覚えています。

「ほたるこい」は、昔から伝えられ歌い継がれてきたわらべうたです。
特定の作詞、作曲家がいるわけではありません。その昔、子ども達が小さなかわいい光を見て、「ほ ほ ほたるこい」とささやくように歌ってきたのでしょう。「行燈の光をちょぃと見てこい」の歌詞は、なんともユーモラスな感じがします。
指や体、手まりなどを使って歌われるわらべうたもあります。「ずいずいずっころばし」「いっぽんばしこちょこちょ」「あんたがたどこさ」「かごめかごめ」・・・
いろいろな地域で、さまざまなわらべうたが何年もの間歌い継がれてきています。わらべうたには生活や自然と密着しているものがあり、親近感があります。
また、人と関わり合いながら歌う楽しさがあり、触れ合う事によって、ぬくもりや安心感、一体感を覚えるのではないでしょうか。
スマートフォンなどの普及により情報が沢山あるものの、核家族化し子育てが孤立化しやすい今の時代、このわらべうたがもっと親しまれていってほしいと願っています。