日本の四季の旅

日本の四季の旅

~童謡・叙情歌をたずねて~

夏の思い出

作詞 江間章子 作曲 中田喜直 1.夏がくれば 思い出す   はるかな尾瀬 遠い空   霧の中に うかびくる   やさしい影 野の小   水芭蕉の花が 咲いている   夢見て咲いている 水の辺(ほと)り   石楠花(しゃ

作詞 武島羽衣 作曲 滝廉太郎 1. 春のうららの隅田川 のぼりくだりの 舟人が 櫂のしずくも 花と散る ながめを何に たとうべき 2. 見ずやあけぼの つゆあびて われにもの言う 桜木を 見ずや夕ぐれ 手をのべて われ

朧月夜

作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 1.菜の花畠に 入り日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし 春風そよふく 空を見れば 夕月かかりて にほひ淡し 2.里わの火影も 森の色も 田中の小路を たどる人も 蛙のなくねも かねの音も さ

故郷

作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 1.兎追いしかの山   小鮒釣りしかの川   夢は今もめぐりて   忘れがたき故郷 2.如何に在ます父母   恙なしや友がき   雨に風につけても   思い出ずる故郷 3.志をはたして  

冬の夜

1. 燈火ちかく衣縫う母は 春の遊びの楽しさ語る 居並ぶ子どもは指を折りつつ 日数かぞえて喜び勇む 囲炉裏火はとろとろ 外は吹雪 2. 囲炉裏の端に縄なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る(過ぎし昔の思い出語る) 居並ぶ子ど

紅葉

作詞 高野辰之作曲 岡野貞一 1.秋の夕日に 照る山紅葉  濃いも薄いも 数ある中に  松をいろどる 楓や蔦は  山のふもとの 裾模様 2.渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉  波にゆられて 離れて寄って  赤や黄色の 色